Science Fiction and Fantasy Writers of Japan

日本SF大賞・エントリー一覧

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『BEATLESS』(著:長谷敏司)マリ本D
ラピュタのような典型的な落ちものラブコメ(例えば、空から美少女が降ってくるようなお話)に、ハードなSFの主題をくっつけて、究極的に思弁的でありながら徹底的にエンターテイメントをしている物語を作り上げた作者の手腕に感嘆させられた。対象期間随一の傑作だと思う。
《NOVA》全10巻(責任編集:大森望)マリ本D
開始から約4年。趣向も違えば長さもまったく異なる傑作短編を送り続けてきたアンソロジー。収録された短編集が、すでに『SFが読みたい!』や『このミステリーがすごい!』などにて好評を得ているだけではなく、新たなるSF専門のシリーズである『NOVAコレクション』の刊行も始まるなど、ここ数年のSF界に大きく貢献した功績を讃えて。また、今回受賞すれば、第二期開始への大きな足掛かりになるだろうから。
『ニーナとうさぎと魔法の戦車』(著:兎月竜之介)マリ本D
ライトノベルではあるが、「戦争」を扱ったその物語は、「伊藤計劃以後」の系列に連なる立派なSFファンタジーであると考えられる。何より作者は、同人活動において『ハーモニー』(著:伊藤計劃)のトリビュート作品を書くなど、自分が「伊藤計劃以後」の作家であることに自覚的である。
「八重の桜」前編匿名希望
私7月に怪我をしまして入院したんですけど、その日の夜に観たのが丁度戊辰戦争の会津側の敗戦が決まった回でした。そこから展開が読めなくて神経に来たりもしたんです。今は足の神経を治療中です。
「宇宙戦艦ヤマト2199」Budvar_P
かつて社会現象にもなった「宇宙戦艦ヤマト」が、現代物理学・天文学の成果や言語学的試行を加えられて、大人の鑑賞に耐えられる優れたニュースペースオペラとして復活しました。これはまた、長期低迷するテレビドラマにおける物語の復権でもありました。作品内において、しばしば80年前後に日本に紹介された海外SF諸作品を上手くオマージュし、生活に埋もれてセンス・オブ・ワンダーを忘れていた中高年層にSF少年だった頃の感動を思い出させ、行き詰まりがちな現代日本に生きる我々に勇気と活力を取り戻させた。更には継承すべき文化財として少年たちに伝えるべきものが何なのかも気づかせてくれた。
電撃文庫「フルスケール・サマー」永島裕士匿名希望
電撃文庫「フルスケール・サマー」永島裕士著 を推薦します。推薦理由は近年貴重なSFジュブナイル作品であり、広く読まれたい作品だからです。
「介護ロボット」星いちる(「機械仕掛けのイコン」所収)しあ
二十一世紀後半、世界中で超高齢少子化社会になり介護の担い手が不足していた。日本の科学者が介護ロボットを開発、ロボットは介護を始め死後処理もし主人の三十三回忌を終えると自ら没する。「子どもがいないと老後が困る」という人間のエゴへの皮肉も込められている。自薦、同人誌発表のものです。
日銀の異次元緩和Maisel's Weisse
SFを現実の政策に持ち込んだ初の例として推薦します
TVアニメ「ファンタジスタドール」ささみ
希望の相互扶助、人工物であるドールと人間の交流、技術による命運の行方、カードを実体化させるデバイスなどSFを感じさせる設定が随所に織り込まれている作品。そうした設定が各所にありながらも王道を往くストーリーは年齢、性別を問わず楽しめることから日本SF大賞に相応しい作品と評価できる。
酉島伝法『皆勤の徒』(東京創元社、八月三〇日刊行)長山靖生
ハードSF的な設定の上に、優れた幻想文学的イマージュを展開して独創的な世界像を構築している。また日本の文字表記、漢字と音のダブルイメージを巧みにあやつり、重厚な世界観とおかしみのある文体を同時に実現したその手腕は、日本SF史にひとつの新たな可能性をもたらしたといえる。
高橋葉介 「夢幻紳士」森岡浩之
本作は30年以上前、『マンガ少年』誌上に登場して以来、掲載誌を変えつつ発表されつづけ、今期も『新・怪奇篇』が『ミステリマガジン』に連載された。掲載誌のみならず、ときにはスチャラカな冒険活劇、ときには耽美的な奇譚と作風すら変化させつつも、浪漫に富む肌触りを保ちつづけている。類を見いだすことの難しい存在であり、日本SF史上に位置づけられるべきと考え、ここに推薦する。
ジャズアルバム「∞メビウス」Uotuki
BlackSheepのジャズアルバム「∞メビウス」を推薦します!曲の題をSF作品から採りオマージュに溢れつつも、ただSFの情景を描くのみでなく、音の一つ一つがSF的感覚を持つ革命的なSF音楽。少人数の古典的ジャズ編成から紡がれるSFは新感覚で懐かしく。
「我は四肢の和を超えて」ジョー・ホールドマン/イラストレーション 加藤直之/解説 北原尚彦東亭朱美
4回目を迎えたSFコンベンション「はるこん」http://www.hal-con.net/ 実行委員会発行で、その年のGoHによる短編集。ハヤカワSFシリーズの銀背を完全に模した装丁、ほとんどが日本未翻訳の短編、日本GoHによるイラストなどファンジンとしては今までにない出色の出来。本家 早川書房が刺激を受け、新ハヤカワSFシリーズを再開したと言われるほど。本作は珠玉の短編に、ホールドマン氏の邦訳ほとんどすべてを手掛ける加藤氏のすばらしいイラストもさることながら、海外作家を招聘する「はるこん」ならでは、ホールドマン氏が直接、解説の北原氏に「素晴らしい解説だ、自分でも確認できていなかった書誌データをありがとう」という趣旨のことを言っていたのを推薦者は聞いた。私は「はるこん」スタッフとして、誇りをもって本書を推薦したい。
『艦隊これくしょん-艦これ-』マリ本D
第二次世界大戦期に活躍した軍艦たちを、日本SF/ファンタジー独自の手法ともいえる〈擬人化〉によってユーザーたちに愛着を抱く存在にさせつつ、史実を忠実に再現した武装や性格によって、古参のミリタリーファンから新規のユーザーまで幅広い層を獲得。また、明確なストーリーがないことが逆に多くの二次創作作品を生み出し、ファン同士の交流のきっかけになっていること。また、擬人化された軍艦である〈艦娘〉たちの存在そのものが、一種の「ポストヒューマン」であることなどから。
『ノックス・マシン』(著:法月綸太郎)マリ本D
本格ミステリとハードSFの、馬鹿馬鹿しくも華々しい融合。SFの文法で本格ミステリを論じた作品としての最高到達点が4つも収録されている幸福。白眉は「バベルの牢獄」。タイポグラフィな仕掛けを必要な設定として活用し、叙情的な物語にまで昇華した傑作。
浅羽通明「時間ループ物語論」gryphonjapan
映画、小説、漫画アニメなどで広く題材になっている「時間ループ」作品の意味や起源を探る中で、モラトリアムの意味や「日常」とは何か、といったテーマまで考察する評論本(洋泉社)。 http://www.amazon.co.jp/dp/4800300185
ブラッドレー・ボンド&フィリップ・N・モーゼズ『ニンジャスレイヤー』nyapoona
「海外のSF小説を翻訳してtwitterに掲載している」という奇特な発表形態や機械翻訳じみた文体もさることながら、緻密な設定と無駄を省いたテンポの良いアクション描写が光るシリーズ。
長谷敏司「BEATLESS」アザレアを咲かせて@ぼっち党員
「人」と「モノ」の関係を描いた、「人」と「モノ」の恋愛小説
長谷敏司『BEATLESS』藤田直哉
長谷敏司さんの『BEATLESS』を推薦いたします。人工知能が発達し、それが美少女の〈かたち〉を採って人間とコミュニケーションするという世界の中で、人間と機械はどう共存するべきか。新しくも普遍的なテーマを扱った快作です。

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