新しい世紀に贈る新しいSF

日本SF作家クラブ編アンソロジー
『2001』
 

<収録作品>
新井素子「あした」
荒巻義雄「ゴシック」
神林長平「なんと清浄な街」
瀬名秀明「ハル」
田中光二「異星の人・ふたたび・
谷甲州「彷徨える星」
野阿梓「ドリームアウト」
藤崎慎吾「猫の天使」
牧野修「逃げゆく物語の話」
三雲岳斗「龍の遺跡と黄金の夏」
森岡浩之「旅人の願い」
以上、オール書き下ろし全11編。

2000年12月15日発行
早川書房
本体価格2,200円
ISBN4-15-208324-7

サイエンス−フィクションは、近代において大勝利をおさめたサイエンスに寄り添うように発展した。S−Fは、サイエンスを標榜しながら、同時に、科学的合理精神からはじき出されてしまった物語を紡ぎ出す。人々はS−Fの物語を必要としたのである。
(日本SF作家クラブ会長・大原まり子による本書巻頭言より)

本書は、日本SF作家クラブが中心となって企画された初めてのオリジナル・アンソロジー。新しい世紀の始まりにあたって、稀代のSF作家たちが提示する、全編新作書き下ろしの競演。いわばミレニアム特別企画として、発案された。その結果、ベテランの作家から新人まで、いずれも力作が集まった。さまざまな主題と問題作が共存するこのSF世界は、21世紀に開かれた科学文明の世界観にわたる夢を織り込んでいるといっても、過言ではあるまい。21世紀におけるヴィジョン・クエストの絶好のパートナーとして、愛読していただければ、編纂委員一同、こんなにうれしいことはない。

(日本SF作家クラブ『2001』編纂委員会・大原まり子・笠井潔・小谷真理・山田正紀)